位牌の由来は、また位牌はなぜ必要か
位牌の由来は、また位牌はなぜ必要か
位牌は霊位をあらわす牌(ふだ)で、霊位というのは霊のとどまる場所のことをいいます。これに亡くなった人の姓名や死亡年月日を記して礼拝の対象にします。
位牌の由来でよく言われるのが儒教よりきているというものです。
儒教では木の板に死者の名前や肩書を書いたものを霊牌、神様の名を書いたものを神牌と呼び、当時この霊牌と神牌を総称してすでに位板という言葉が使われていました。牌とは木で作ったものという意味があります。
その他に中国の禅宗が僧の役目を木の板に書き、それを単位、単牌と呼んでいたことを起源とするという有力な説もあります。
仏教では亡くなった人への供養として塔を建てることがあります。仏教の経典に基づいて宇宙を構成する五つの要素(地・水・火・風・空)が形になったとされる五輪塔などもその例で、それがお仏壇にまつる位牌という形になったともいわれています。
位牌も五重の塔と同じ意味を持つ塔のひとつといえます。