仏壇の向き
仏壇の向き
北向きはいけない。南向きがよい。宗派の本山向きよい。
私達は今も昔も方角の吉凶に惑わされます。今の家の間取りを考えるとこれらに当てはめることは困難な場合が多いと思われますが、なかでも「北向きはいけない。」はよく言われることで、死んだ人を北枕にして寝かせる日本の風習から、北に向けることは死を連想させ、縁起が悪いからにその根拠があるようです。
しかし、北枕はそもそも、お釈迦様入滅の時の頭の向きに由来し、インドでは北の方向に極楽があると解釈され、むしろよい寝かたとされています。所変われば迷信も変わります。
「本来無東西、何処有南北(いづこに南北ありや)。」とは仏教の宇宙感を表す偈として有名です。
多くのご住職は、「仏壇を置く向きや方角に吉凶はありません。どの方角にも仏様はいらっしゃいます。ご家族がお参りするのにしやすい場所が一番です。方角を気にするのは、幸福や災いが別の世界にあやつられていると思い込み、それに引きずられるからです。仏教の教えに迷信はありません。あるがままの世界です。極端に言うとどちらを向いていてもよいのです。」とおっしゃいます。
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